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皆さん、こんにちは。 私は現在、映像制作および動画マーケティングの事業を運営している起業家です。
今年のテーマとして「自社の業務にどうAIを活用しているか」というリアルなアウトプットを、オウンドメディアやポッドキャストで発信していきたいと思っていました。今回、「AI活用事例」ができたので、こうしてお話ししています。 私は大手を辞めて独立し、現在は結婚して子供が2人います。 この限られた時間と条件下の中で、自分の事業や人生をどう生きるか。どうやって社会にインパクトを与えるような事業をつくり、仲間と面白いことをしていくか。言葉にしていなくても、心の奥底に同じような熱い思いを眠らせている経営者や起業家の方は多いはずです。
そんな同じ境遇の方々に、私のリアルな試行錯誤が少しでも学びや共感につながれば嬉しいなと思い、この発信をスタートしました。今回は、クリエイティブな映像制作の会社が、あえて泥臭い「見積書・請求書の作成」というバックオフィス業務を生成AIでハックしてみた、というお話です。

▼この記事で分かること
・大手を辞めて起業した男の現実的な戦い
・日頃の業務をどのようにAI活用していくかリアルな奮闘記


私たちが日々行っているのは映像制作やマーケティングといったクリエイティブ業務です。でも今回、最初にAIを活用したのは「見積書と請求書の作成」でした。

理由は大きく2つあります。 1つは、SNSのショート動画などでよく流れてくるAI活用事例を見ていて、「この手の書類作成なら、今の肌感として割と簡単にできるんじゃないか?」と思ったこと。

そしてもう1つ、実はもっとリアルな理由。それは「既存の会計ツールのテンプレから脱却したかったから」です。

これまで「freee(フリー)」を使っていたんですが、うちのやり方にどうも合わなくて、データも上手く活用できておらず「ちょっとコスパが悪いな」と感じていました。結局、税務周りは仲の良い会計士さんにお願いする流れになったので、この際freeeの利用はやめようと。

そうすると、当然freeeのフォーマットが使えなくなります。 個人事業主や小規模な経営者なら、会計ツールに「おんぶにだっこ」になるのは普通のことです。でも、どうしても「みんなと同じテンプレート」になってしまって、自社の個性みたいなものが全く出なくなっちゃうんですよね。

「たかが請求書、見積書で個性を出す必要ある?」と思うかもしれませんが、やっぱりこういう細かいところに気を配れるかどうかって、そのまま仕事の質に通ずると思うんです。

今回使った生成AIツールは「Claude(クロード)」です。 ここ最近、Claudeを有料契約して使い倒しているんですが、そのポテンシャルの凄さを日々痛感しています。

特に直感的に感じるのが、資料作成のクオリティの高さと、デザインや体裁の洗練度です。 内容自体は「まぁ、わかる人が整理すればできるよね」というレベルでも、短時間で叩き台をポンポンと出してくるスピードと、完成度がめちゃくちゃ高い。それを見た時に「Claudeを使えば、独自の見積書・請求書も簡単に作れるんじゃないの?」と想像が湧きました。

自分でイチからテンプレを作れば時間がかかるし、ネットから拾ってくれば他社と横並びになる。だからこそのAI活用です。

そして、ここにはうちの事業ならではの「譲れないこだわり」も反映させました。 うちは映像制作や動画マーケティングにおいて、「丸投げ見積もり(どんぶり勘定)」は絶対に出さないようにしています。

お客様にしっかり中身をご理解いただき、二人三脚でやっていきたいと思ってもらいたい。だから、透明性を高く担保するために、撮影費、編集費、ディレクション費など、見積もりの項目がそこそこ多くなるんです。

AI(Claude)への指示(プロンプト)でも、ただ項目を羅列するだけでなく、「愛情を持って、お客さんが受け取った時に親切心や『この人と一緒に仕事したいな』と思えるような要素を入れてください」と指示しました。

まぁ、それがパッと見で劇的に反映されているかというとそうでもないんですが(笑)、ただ単価と項目を入れるだけの無機質なものにしたくなかった、というマインドの話ですね。

「じゃあ、AIで見積書を作るのに特別なスキルがいるの?」と思うかもしれませんが、結論から言うと、基本的には不要です。生成AIは民主化されているので、誰でも入力すればそれなりのものはできます。

ただ、「ちゃんとした使えるもの」を作れるかというと、話は別です。 例えば、経営者ではなく従業員に「これAIで作っておいて」と丸投げした場合。もしその人に「見積もりや請求書って、どういう運用で、お客さんはどこをポイントとして見るのか」という最低限の理解がないと、正直微妙なものができあがります。

そして、「AIを使う上での絶対ルール」が一つあります。
それは、「やろうと思ったことは、途中でやめずに最後まで一気にやり切る」ということ。

トークン(利用制限)が切れてしまう問題は別として、AIとのやり取りって「文脈」が命なんです。「一回上司に見せてから、明日また続きをやろう」と日を跨ぐと、なんか上手くいかない。同じ流れの中でプロンプトを打ち続けて微調整していく方が、圧倒的に良いものができるというのが私の肌感です。

今回AIを活用していく中で、経営者としてすごく重要な「気づき」がありました。 それは、顧客マスター(CRM)や、ツール同士の連携の重要性です。

起業してすぐの立ち上げフェーズって、特定のお客さんに依存しがちで、あとはスポット案件をこなすみたいなことが多いですよね。でも、そこから規模を拡大し、商圏を広げていくとなると、当然請求書を出すお客さんの数も増えます。

そうすると、「顧客マスターってどういう項目を登録しておけばいいの?」という問題に直面します。 インボイス登録の有無、住所、担当者、電話番号……この辺りのリストの作り方って、センスが問われますし、後々会社の超重要な財産になります。今回、AIと一緒に見積・請求のフォーマットを作ったことで、この顧客マスターとどう連携させるかという視点が明確になりました。

見積もりを出して、成約したらそれをベースに請求書を作る。当たり前ですが、これらは必ず連携させるべきです。 仮にその見積もりが通らなくても、半年後に「あの件、まだあの金額でいけますか?」と連絡が来ることはゼロじゃありません。その時に過去の見積もりと顧客情報が紐づいていれば、強力な営業フォローができます。

よく「DX化」とか「AI導入」と言われますが、単体で点としてツールを入れるのではなく、自社の業務オペレーションや業務フローをちゃんと理解して、「線」で整える。これがAIを活用する上でのマスト条件だと改めて痛感しました。

で、結局成果(ROI)はどうだったの?という話ですよね。

正直、現状では毎月何百件も見積もりや請求書を出しているわけではないので、「ガツガツ効率化して!」みたいなフェーズではまだありません。

でも、日々のオペレーションのストレスは確実に減りました。

これまでは、 「①スプレッドシートに下書きを作る(何でこの金額にしたか根拠をメモしたいから)」 ↓ 「②freeeにログインして入力・作成」 ↓ 「③PDFでダウンロードして案件フォルダにバージョン管理」 という、あっちに行ってこっちに行っての「行って来い」の作業が発生していました。

これが今回、AIで作ったフォーマットを使って、スプレッドシートの中だけで完結するようになりました。 「バージョン1」の見積もりを出しつつ、同じシートの横に「なぜこの金額設定にしたのか」という背景や協議のメモを残しておける。わざわざ別システムにログインして見に行く手間がなくなった。

もし、提供しているサービスが単価固定なら、マネーフォワードやfreeeなどのシステムを使った方が速効性があって良いかもしれません。 でも、うちのようにお客様の課題に合わせて1件1件フレキシブルにカスタマイズする業態の場合、「なぜその項目にその値段をつけたのか」という理由が必ず存在します。

それをすべて頭で記憶しておくのは不可能です。 だからこそ、AIに作ってもらったフォーマットをスプレッドシートで管理し、根拠も一緒にメモしておく。この自社に合わせたやり方にしたことで、結果的に大きな効率化に繋がりました。

今回は、「見積・請求書」という業務にAIをどう落とし込んだのか、その背景とプロセスをお話ししました。

当社のメインは映像制作と動画マーケティングなので、当然クリエイティブの現場でもAIは活用しています。それも今後発信していきたいのですが、他の企業さんが「じゃあうちもAI使ってみよう」と思った時に、一番真似しやすいのは「汎用的な業務」だと思うんです。

例えば、メールの返信文を作るとか、イベント集客の案内文を作るとか、タイムスケジュールを組むとか。 そういったところから、私たちもガンガンAIを使って、そのリアルな体験談や失敗談をこれからも語っていきます。

この発信に共感していただいた方、また同じように「限られた条件の中でも、社会にインパクトを与えたい!」と奮闘している経営者や起業家の方がいれば、一緒に成長していきましょう! 少し暑苦しくなりましたが、今回は以上で終わります。
ありがとうございました!

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